ルシアス
ポール・メスカル
本作の主人公。ヌミディアの地で名を捨てて暮らしていたが、ローマ軍の侵攻ですべてを奪われ、剣闘士としてアリーナに立つ。その血には、ある英雄の意志が流れている。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は、巨匠リドリー・スコット監督が手がけた歴史スペクタクル大作です。アカデミー賞作品賞に輝いた2000年の傑作『グラディエーター』から、実に四半世紀ぶりとなる正統続編として製作され、日本では2024年11月15日に世界に先駆けて公開されました。
物語の舞台は、英雄マクシムスがコロッセオに散ってから十数年後のローマ帝国。かつて少年としてその戦いを見つめていたルシアスが、運命に導かれるように剣闘士としてアリーナに立ちます。主演は『aftersun/アフターサン』で高い評価を得たポール・メスカル。野心を秘めた興行主マクリヌスを演じるデンゼル・ワシントンの存在感、ペドロ・パスカル演じる将軍アカシウスの苦悩、そして前作から続投のコニー・ニールセンが演じる母ルッシラの想いが、重厚な人間ドラマを織り上げます。
巨大なコロッセオを再現したセットで繰り広げられる剣闘士たちの死闘、サイに騎乗した猛者との対決、そしてアリーナに水を張って行われる模擬海戦(ナウマキア)まで――映画館のスクリーンのために作られた圧倒的なスペクタクルと、「ローマの夢」とは何かを問いかける骨太な物語。それがこの作品の魅力です。
英雄マクシムスの死から十数年。かつて祖父マルクス・アウレリウス帝の理想「ローマの夢」を託された少年ルシアスは、いまは名を捨て、北アフリカ・ヌミディアの地で穏やかに暮らしていた。しかしその平穏は、アカシウス将軍率いるローマ軍の侵攻によって打ち砕かれる。戦いのなかで最愛の妻を失い、捕虜となったルシアスは、奴隷商人マクリヌスに見出され、剣闘士としてローマへ送られることになる。
双子の皇帝ゲタとカラカラが恐怖で民を支配する帝都。復讐の炎を胸に秘めたルシアスは、コロッセオのアリーナで次々と死闘を勝ち抜き、群衆の心をつかんでいく。その姿に、母ルッシラは遠い日の面影を重ねる。一方、剣闘士たちを駆け引きの道具とするマクリヌスは、混乱に乗じてローマの権力そのものへと手を伸ばそうとしていた。
父から子へ受け継がれる意志、引き裂かれた母子の再会、そして帝国の命運を賭けた最後の戦い。砂塵舞うアリーナの果てに、ルシアスがつかむものとは――。
※あらすじは物語の核心に触れない範囲でまとめています。
予告編はYouTubeの公式配給チャンネルより。ボタンを押すと再生が始まります。
ポール・メスカル
本作の主人公。ヌミディアの地で名を捨てて暮らしていたが、ローマ軍の侵攻ですべてを奪われ、剣闘士としてアリーナに立つ。その血には、ある英雄の意志が流れている。
デンゼル・ワシントン
剣闘士を抱える興行主。富と話術でローマの中枢に食い込み、混乱の帝国でおのれの野望を静かに、そして大胆に押し進める本作最大の怪人物。
ペドロ・パスカル
数々の遠征を率いてきたローマ軍の将軍で、ルッシラの夫。終わらない戦争に疲れ、皇帝たちの暴走に苦悩する軍人。ルシアスにとっては妻の仇でもある。
コニー・ニールセン
先帝マルクス・アウレリウスの娘にして、ルシアスの母。前作から続投するキーパーソンで、引き裂かれた息子への想いと帝国への責任のあいだで揺れる。
ジョセフ・クイン/フレッド・ヘッキンジャー
ローマを共同統治する若き双子の皇帝。剣闘試合に熱狂し、気まぐれと猜疑心で帝国を恐怖に陥れる。その退廃が、物語を大きく動かしていく。
デレク・ジャコビ
元老院の重鎮として前作にも登場した老政治家。皇帝たちの圧政のもと、共和政ローマの理想を守ろうと静かに抗い続ける。
『エイリアン』『ブレードランナー』の巨匠リドリー・スコットが、80代にして再びローマの砂の上へ。前作の記憶に応えながら、新たな英雄譚として独立して楽しめる作りになっています。
凶暴なヒヒの群れ、サイに騎乗した剣闘士、そしてコロッセオに水を張った模擬海戦。「これを大画面で見ずにどうする」と言いたくなる、物量と創意のスペクタクルが連続します。
静かな怒りを湛えるポール・メスカルに対し、飄々と場をさらうデンゼル・ワシントン。ゴールデングローブ賞でも話題を集めた怪演のぶつかり合いは、本作最大の見どころのひとつです。
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