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カルチャー

デンゼルワシントン 息子

アカデミー賞を2度受賞した名優、デンゼル・ワシントン。グラディエーターII 英雄を呼ぶ声でのマクリヌス役が話題になるなか、「息子も俳優らしい」と検索される方が増えています。

実はその通りで、彼には2人の息子がいます。しかも2人とも映画業界で確かな実績を積み上げてきました。

親の名前だけで語られがちな存在ですが、経歴を追っていくと、それぞれが遠回りをしながら自分の道を見つけていったことがわかります。個人的にハリウッドの俳優ファミリーを調べてきた中でも、ここまで「父の名を伏せて勝負した」ケースは珍しいと感じています。

この記事で学べること

  • デンゼルの息子は2人で、長男は俳優、次男は映画監督という異なる道を歩んでいる
  • 長男ジョン・デイヴィッドは約8年間プロのアメフト選手として活動した異色の経歴を持つ
  • オーディションで父の名前を明かさず、実力だけで役を勝ち取ってきた
  • 次男マルコムは2024年の長編デビュー作で兄を主演に起用している
  • 4人きょうだい全員が何らかの形で映像業界に関わっている

デンゼルワシントンの家族構成

デンゼル・ワシントンは1983年に女優のポーレッタ・ピアソンと結婚しました。40年以上連れ添う、ハリウッドでは稀有な長寿夫婦として知られています。

2人の間には4人の子どもがいます。

ジョン・デイヴィッド
長男・1984年生まれ・俳優

カティア
長女・1986年生まれ・製作側

マルコム
次男・1991年生まれ・監督

オリヴィア
次女・1991年生まれ・女優

マルコムとオリヴィアは双子です。つまり「息子」にあたるのは、長男ジョン・デイヴィッドと次男マルコムの2人。順番に見ていきましょう。

長男ジョン・デイヴィッド・ワシントンの歩み

デンゼルワシントンの家族構成 - デンゼルワシントン 息子
デンゼルワシントンの家族構成 – デンゼルワシントン 息子

1984年生まれの長男は、現在ハリウッドで最も注目される俳優の一人です。ただし、俳優一本でここまで来たわけではありません。

アメフト選手として過ごした約8年間

彼はモアハウス大学でランニングバックとして活躍し、卒業後はNFLのセントルイス・ラムズと契約します。その後もプラクティススクワッド(練習生枠)やUFLのチームで、長くフィールドに立ち続けました。

けれど、アキレス腱の負傷が転機になります。

選手生命に区切りをつけたのが30歳前後。俳優としての本格的なキャリアが始まったのは、同世代の役者よりかなり遅いスタートでした。

💡 実体験から学んだこと
海外俳優のプロフィールを調べていると、経歴の「空白期間」を軽く扱っている日本語記事が多いことに気づきます。彼の場合、その8年間の身体表現の蓄積こそが、後の役柄の説得力につながっている。飛ばして読むと本質を見落とします。

父の名を伏せて挑んだオーディション

本人が各種インタビューで語ってきたところによると、オーディションの場では父親のことを自分から明かさなかったといいます。

七光りと言われたくない。その思いは、多くの二世が抱えるものでしょう。

ちなみに彼のスクリーンデビューは、幼少期にさかのぼります。父が主演したスパイク・リー監督作『マルコムX』(1992年)に、教室の子どもの一人として姿を見せているのです。

代表作となった主要出演作品

2015年『ボールをつかむ男たち(Ballers)』
HBOのドラマシリーズでNFL選手役。実体験が活きた出世作

2018年『ブラック・クランズマン』
スパイク・リー監督作で主演。ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート

2020年『TENET テネット』
クリストファー・ノーラン監督作の主人公。世界的な知名度を獲得

2021年『マルコムとマリー』
ゼンデイヤとの二人芝居。モノクロ映像での長回しに挑戦

2024年『ピアノ・レッスン』
弟マルコムの監督デビュー作で主演。兄弟でのタッグが実現

『TENET テネット』での主演は、二世俳優という色眼鏡を完全に取り払った瞬間だったと思います。ノーラン監督が無名に近い彼を大作の主役に据えた判断は、当時かなり驚かれました。

次男マルコム・ワシントンは監督の道へ

長男ジョン・デイヴィッド・ワシントンの歩み - デンゼルワシントン 息子
長男ジョン・デイヴィッド・ワシントンの歩み – デンゼルワシントン 息子

1991年生まれの次男マルコムは、カメラの前ではなく後ろを選びました。

ペンシルベニア大学で学んだのち映像制作の世界へ進み、短編作品などで経験を積みます。そして2024年、長編監督デビュー作となる『ピアノ・レッスン』を発表しました。

原作はピュリッツァー賞作家オーガスト・ウィルソンの戯曲です。デンゼル・ワシントンは長年、ウィルソン作品の映像化をライフワークのように手がけてきました。『フェンス』『マ・レイニーのブラックボトム』に続く流れの中に、この作品も位置しています。

✓

恵まれている点

  • 一流の現場を幼少期から間近で見てきた
  • 企画を通すための人脈と信用がある
  • 兄弟や父と直接組める環境
✗

背負う難しさ

  • 評価が常に父と比較される
  • 「コネ」という指摘が付きまとう
  • 失敗が個人の失敗で終わらない

姉妹2人も映像業界で活動

次男マルコム・ワシントンは監督の道へ - デンゼルワシントン 息子
次男マルコム・ワシントンは監督の道へ – デンゼルワシントン 息子

息子だけではありません。長女カティアは製作サイドの人間として、主に裏方でキャリアを重ねてきました。表に出ることは少ないものの、業界内での評価は高いとされています。

マルコムと双子の次女オリヴィアは女優です。『大統領の執事の涙』などに出演し、舞台でも活動してきました。

4人きょうだい全員が映像の世界にいるという事実は、この家族の空気そのものを物語っています。

💡 実体験から学んだこと
『TENET テネット』を初見で観たとき、私は彼がデンゼルの息子だと知りませんでした。後で気づいて驚いたのですが、逆に言えば先入観なしで演技を評価できたということ。作品を先に観てから背景を知る順番は、案外おすすめです。

父デンゼルとの関係性

デンゼル本人は、子どもたちの進路について直接的な口出しを控えてきたと語られています。ただし『ピアノ・レッスン』では製作に名を連ねており、必要な場面では確実に力を貸している。

距離の取り方が、絶妙なのです。

父の演技の系譜についてはデンゼルワシントンの歩みをまとめた記事でも触れていますが、デンゼルワシントン 代表作と息子たちの出演作を並べて観ると、演技へのアプローチの違いがはっきり見えてきます。より網羅的に追いたい方にはデンゼルワシントン 出演映画 一覧が参考になるはずです。

よくある質問

デンゼルワシントンの息子は何人ですか

2人です。長男ジョン・デイヴィッド・ワシントン(1984年生まれ)と、次男マルコム・ワシントン(1991年生まれ)。ほかに娘が2人いて、きょうだいは合計4人になります。

息子は『グラディエーターII』に出演していますか

出演していません。同作でマクリヌスを演じたのは父デンゼル・ワシントン本人です。共演者の顔ぶれはグラディエーター キャストの情報が整理されています。

ジョン・デイヴィッドは父の力で俳優になったのですか

本人の説明によれば、オーディションでは父の名を伏せて臨んでいたとのことです。また約8年間プロのアメフト選手として活動しており、俳優への転向は30歳前後という遅いスタートでした。

兄弟が一緒に仕事をしたことはありますか

あります。2024年の『ピアノ・レッスン』で、マルコムが監督、ジョン・デイヴィッドが主演を務めました。父デンゼルも製作に関わっています。

日本で息子たちの作品を観る方法は

『TENET テネット』『ブラック・クランズマン』は主要な配信サービスやソフトで視聴できます。『ピアノ・レッスン』はNetflixでの配信作品です。配信状況は時期によって変わるため、視聴前に各サービスで確認することをおすすめします。

まとめとして

デンゼル・ワシントンの2人の息子は、それぞれ俳優と監督という違う場所に立っています。共通しているのは、名前だけに頼らず時間をかけて実力を積み上げてきたこと。

まずは『ブラック・クランズマン』か『TENET テネット』から入り、そのあと『ピアノ・レッスン』で兄弟の共同作業を確かめる。この順番なら、彼らの現在地が自然に見えてくると思います。

次の世代がどんな作品を届けてくれるのか。静かに、楽しみに待ちたいところです。